採用情報
NC旋盤を使って、ガスボンベの上につける容器弁を製造しています。容器弁とは、ガスが漏れないようにボンベに閉じ込め、必要な時は弁を開けてガスを放出する部品。ガス系消火設備の中でも一番重要で、コーアツにしかない技術が詰まった部分です。1個の容器弁を仕上げるには、いくつもの工程があります。物にもよりますが、1ロット1000個を完成させるのに1カ月半ほどかかるため、一日中、同じ作業をすることもざら。私はこのチームに来て半年ぐらいですが、今はNC旋盤の操作をスピードアップして、一つでも多く加工することを目標にしています。
私のチームが製造しているのは、容器弁やバルブ、噴射ヘッドなど。どれも少しのキズやサイズ違いが事故につながりかねず、見落としは許されません。そのため、前工程の加工がきちんとできているかを検品し、旋盤加工後も入念に検品するダブルチェックを徹底しています。NC旋盤は、コンピューターで数値を設定して自動加工する機械なので同じようにできるはずなんですが、刃物の取り付け方や締め方がちょっとズレるだけで差が出てしまいます。経験の長い先輩方は触った時の手の感覚だけで違いに気付くそうです。そのレベルに達するのは相当先ですが、加工にかかる時間が徐々に短くなり、先輩方に少しずつ近づけている実感はあります。作業を終えた部品が箱の中に積み上がっていく様子を見て、「少しは早くなったかな」とこっそり喜んでいます。
少し前までは、自分がNC旋盤を使って加工作業をするとは想像もしていませんでした。入社して半年間の研修があるのですが、機密事項が多い部署なので見学すらありませんでしたから。
最初に配属されたのは、部品を組み立てる製造第2サブチームです。その仕事に慣れた頃、今のチームへの異動を打診されました。私は工業高校卒ですが、電子科だったので旋盤を使った経験はゼロ。それでも「鎌田ならできる」と言われたことを励みに、頑張ってみようと決めました。何よりも、このチームで働ける人は会社でも数人しかいない重要な部署です。そこに選ばれたことを前向きに捉えて、少しずつでも成長したいと努力しています。
製造第2サブチーム配属
製造部門のサブチームは5つ。入社後の半年間、1つずつチームを回って、それぞれの仕事を経験しました。配属された第2サブチームは、容器弁などの組み立てや洗浄、検品が主な仕事です。
製造第1サブチーム異動
入社2年目に突入した頃、三田工場が完成し、伊丹工場から引っ越しました。その秋、第1サブチームへ異動することに。新しい業務への不安はあったものの、ものづくりに関われる期待感に胸が踊りました。