製品情報
ガス系消火設備にはこれまで二酸化炭素やハロンが使用されてきました。
しかし、それらのガスは地球温暖化の原因にもなり、新しい消火設備が求められました。
時代のニーズに対して開発された消火システムNN100 は、安全性と環境面への配慮を両立させた最適なソリューションです。
通常、大気中の酸素濃度は、約21%です。この酸素濃度を14%以下にすると、火は燃え続けることができません。モノが燃えるためには「可燃物」「熱」「酸素」の3つの要素の組み合わせが不可欠です。消火システムNN100は、窒素ガスの放出により「酸素濃度を低下させる」ことによって消火します。
私たちが日頃から接している空気を構成するのは、窒素と酸素、その他です。窒素は空気中の約78%を占めているので、私たちがいつも自然に接している気体なのです。
しかも窒素ガス自体は無毒で無臭。もちろん人体に影響はありません。消火システムNN100は、この窒素ガスを消火剤として使用します。
窒素ガスは、空気成分の約78%を占めています。消火剤としてこの窒素ガスを用いることによって、万が一火災が発生したとしても…
地球の温暖化係数→0 オゾン層の破壊係数→0
将来にわたって、地球環境に影響を与えません。
制御機能の向上により、圧力制御中の放出流量の安定化に成功しました。
(一財)日本消防設備安全センター認定品(認定番号:よ-188号)
特長1
圧力制御中の放出流量の安定化により、消火剤放射時の最大流量が小さくなるので、避圧口面積は従来システムより約25%低減できます。
特長2
新型容器弁(PR30A型)は、容器弁の出口圧力を6.5MPa以下に制御でき、全ての配管にSch40の配管が使用できます。
放出特性が良くなったことと、Sch40の配管の内径がSch80よりも大きくなった(摩擦損失が小さい)ので、従来のシステムとほぼ同口径の配管でSch40の配管が使用できます。
NN100がどのような動作で消火するのか、その流れをご紹介します。
コンピュータールーム 通信機械室 電気室 美術品収蔵庫 機械式駐車場 など
人体に影響はないのでしょうか?
(財)化学品検査協会報告書
消火システムNN100は窒素ガスを放出し大気中の酸素濃度を低下させて消火を行いますが高濃度における安全性は(財)化学品検査協会(通産省認可)※で確認し、当社独自の実験においても、退避時に人体への顕著な影響がないことを確認しています。EPA(米国環境保護省)のデータでは、酸素濃度10%が人体の安全性のボーダーラインですが、NN100の設計酸素濃度は12.5%としています。
※現(一財)化学物質評価研究機構
なぜ火が消えるのでしょう?
通常、大気中の酸素濃度は21%。 物が燃え続けるには15%以上の酸素濃度が必要です。
消火システムNN100は、窒素ガスを放射し、大気中の窒素を増加させ、酸素濃度を12.5%まで下げることによって、燃焼現象そのものをストップさせ、消火を行います。