消火対象区画への要求事項
ガス系消火設備(全域放出方式)は、原則として全ての開口部を閉鎖し、区画を形成する必要が有ります。区画が形成されない場合、消火剤が区画外に必要以上に漏洩し、設計濃度以下となる可能性が有ります。
- 消火対象区画は不燃材で形成して下さい。
- 開口部には消火剤放射前に閉鎖できる自動閉鎖装置を設けて下さい。
- 消火剤放出前に給気、排気等の換気・空調設備は停止して下さい。
- 区画に設置する扉は、防火設備又は不燃材で構成されたものとし、自閉式、ストッパー無しとして下さい。
- 開口部にガラスを用いる場合には、網入り、線入りガラス、又はそれらと同等以上の強度を有するものとして下さい。
- 防護区画内の圧力上昇を防止するために避圧ダンパを設けて下さい。(二酸化炭素/ハロン1301消火設備を除く。ただし、気密性の高い区画には必要となります。)
- 消火剤放出後に排気する為の排出装置を設けて下さい。(区画外から起動出来ること)
- 貯蔵容器の設置場所は消火対象区画以外の場所で、直射日光、雨水のかからない場所とし、40℃以下の温度変化の少ない場所として下さい。
その他、消防法では消火対象区画、電気設備、空調設備に対する様々な基準が定められています。