Safety

二酸化炭素消火設備の高度な安全対策

二酸化炭素消火設備の
危険性

二酸化炭素消火設備は、高い絶縁性や浸透性、汚損の少なさが評価され、1961年に消防法で規定されました。電気室や危険物施設などに広く設置され、多くの消火実績があります。

重要

二酸化炭素消火剤が人体に及ぼす危険性を踏まえ、人命の安全確保とシステムの信頼性向上のためには、より高度な安全対策の導入が必要です。

人命の安全確保とシステムの信頼性向上を可能にする 高度な安全対策

過去の消火剤誤放出事例から、令和4年に法令が改正されて、以下の安全対策が規定されました。

過去の誤放出事例

感知器の非火災報による誤放出
入室時の操作ミスによる誤放出
建物改修工事(ハツリ・貫通工事)を原因とする
電気回路の短絡による誤放出
二酸化炭素放出時の
隣接区画への漏洩による人身事故

消防法で定められた安全対策

火災感知器による自動放出の場合、
2種類の感知器のAND回路とする
閉止弁の設置
短絡事故防止回路の付加
隣接区画への退避放送及び
放出表示の設置
システムを表す地図

電路の短絡による
誤放出防止機能付き制御盤

感知器によるAND回路を標準としています。更に、断線・短絡・地絡の各検出器により、操作回路の状態を常時監視。短絡時による異常な放出信号を遮断し、警報を出力します。

既存の消火設備の場合は、火災報知器や噴射ヘッド等既存設備の更新または新設が必要になる場合があります。

ボンベ室及び区画の出入口の扉には、ガイドラインで定められた銘板を設置する必要があります。