火は水で消すものだと思っていませんか?
Gas Fire Extinguishing01
どうしてガスで消火するのか。
それには重要な理由があります。
ガス(気体)で消火する理由。それは水による消火が適さない物や場所があるからです。たとえば電気製品。電流が流れている機器に水をかけるとショートして使い物にならなくなってしまいます。同様に美術館や博物館では、貴重な絵画や展示品に大きな損害を与えてしまいます。また複雑な構造物にも「ガスによる消火(ガス消火)」はとても効果的です。なぜなら火元の発生源まで水が届かなかったとしても、容易に拡散・充満するガスであれば、効率よく消火することが可能だからです。実はガスによる消火の歴史は古く、様々なシーンで活躍しています。

データセンター

美術館
Gas Fire Extinguishing02
ガス消火のメリット
Merit 01
化学的に安定した消火剤なので、長期にわたって貯蔵しても変質しにくい
Merit 02
消火剤による汚損がなく、火災のおよばなかった機器は直ちに稼動できる
Merit 03
電気絶縁性にすぐれているので、電気機器に安心して使用できる
Merit 04
気体で放出するため、複雑な形状の機器でも消火できる
Merit 05
ガス自体の圧力で放出するため、ポンプその他の動力源に頼らずに放出できる
Gas Fire Extinguishing03
ガスで火を消すメカニズム
火は空気中の酸素と結びついて燃えます。つまり酸素がないと火は燃えません。燃焼が継続できなくなるのは、酸素濃度が15%を下回ったあたりからです。ちなみに空気の組織は酸素が21%を占めており、残りは窒素が78%とわずかな二酸化炭素、他です。当社の窒素ガス消火設備は、火災初期の段階で、安全な窒素ガス消火剤(不活性ガス)を室内に放出し、12.5%まで酸素濃度を引き下げることで燃焼を食い止め、消火を実現します。
酸素濃度を下げることで燃焼は止まります。

酸素で燃焼

ガスで酸素を追い出し消火
POINT
化学反応で火を消すガス
酸素濃度を下げて消火する窒素ガス消火剤に対し、化学的に燃焼反応を中断させて消火するのがハロン1301消火剤(ハロゲン化合物)です。窒素ガス消火剤に比べ、優れた消火性能を持つことから、必要な消火剤量も少なく、瞬時に消火する特長があります。
Gas Fire Extinguishing04
ガス消火設備のシステム
下図のように、火災が発生すると、①天井に設置された火災感知器ⅠとⅡが熱や煙を感知し、②火災受信機と③制御盤に火災信号を発信します。火災受信機から火災信号が伝送され、制御盤は2つの火災信号をもってシステムを起動させます。④スピーカーから退避アナウンスが放送され、遅延時間終了後、⑤起動用ガス容器が開放され、そのガス圧力によって、⑥選択弁を開放するとともに⑦消火剤貯蔵容器を開放し、貯蔵容器内のガス消火剤が配管(パイプ)に流入し、⑧噴射ヘッドから放射され消火へと至ります。火災感知器による自動起動のほか、⑨操作箱で手動起動もできます。

